エモと考察の狭間で。

エモと考察、バリキャリとゆるキャリ、厭世観と幸福論、事なかれ主義と突発的行動主義。ゆらぎのなかを揺蕩う、某ベンチャーマーケターの手記。

【断食体験記】IARP根府川道場に2泊3日で行った話(後編)

後編を始める前に

こんにちは。比較的すぐに現れたくろえです。

再掲になりますが、先日、ずっと行ってみたかった「断食合宿」(というより3食は食べるのでファスティングというほうが近いかも知れない)に参加しましたので、こちらの記録をさせてもらいます。これは後編。

 

以下、[前編][後編]の2部作で、

について語ろうと思います。では、断食明けの日記を、徒然と。

 

断食3日目(解散後から)

さて、何をしようか。そんなことより、下界に降りたら何を食べようか。
そんなことばかり考えながら、東海道線で小田原の駅へ。

眼の前に見える海はきれいだった。あまり海に馴染みがないからか。

小田原駅には大きなお土産屋さんがあり、試食の魔力に耐えられず、かまぼこを片っ端から試食する。

回復食には気をつけろ、ではなかったのか。
いや、しかし、うまい・・・

↑彼氏氏へのお土産。翌朝には半分が私の胃の中に。

↑妹子へのお土産はこちらに。小田原焼美味しかった!おすすめ。

 

道場と実家が近かったので、寄って帰ろう、ということになる。

家に帰ろうと母に駅まで来るまで迎えに来てもらったところ、連れて行かれたのは新装開店したパン屋さん。これが郊外型大型ベーカリーというやつか、嗚呼・・・

パンの焼けた香ばしい匂いが、鼻の奥を刺激する。
ああ、これが、いまの私の大敵、かつ、幸せの源泉なのか、という気持ちになる。

後で食べるんだ、明日以降食べるんだ、と自分に言い聞かせ、パンを5つほど購入。

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買い物などをして帰宅すると、家に豆乳があったため、温めて飲む。
胃がポカポカし、思わずほっこりする。
先程道場の庭でもいだ夏みかんも、むいて食べる。美味しい・・・!

 

強く感じたのは、食べ物と体調と精神はきっと強く結びついているということだ。
感受性が高まっていたからだろうか、なぜかエモみが高くなって、普段は全くなついていない母に対しても、正面から向き合えたような気が、少しだけした。

 

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↑実家には年に1,2回しか帰らないので、ほぼタイムマシーン状態である

 

しかし、実家から自宅への帰宅中、猛烈な空腹に耐えられず、パンを食べる。嗚呼・・・なかなかなくならない食欲。食欲が憎い。どうして摂取カロリーを増やしてしまうのか。

 

そして、この身の上に起こった出来事をなんとか伝えるべく、三連休会っていなかった彼氏氏と面会。

彼は牛飯、わたしは付属の味噌汁、追加のサラダを食べる。

こんな社会不適合な食べ物でも許してくれる松屋も、彼氏も、世界も、やさしいなあ、と謎のエモみに浸る。

 

道場でのストレッチ、セルフマッサージがあまりに気持ちよかったので、道具を持参した上で彼氏に啓蒙()する。
うまく説明できないので、本当は自分で行ってほしい、と思うものの、体力モンスターな我が彼氏氏はきっと行きたいとは言わないだろうな、とも思う。

 

終了後1日目

それでも朝にはとてもお腹が空く。
昨日は散々パンに振り回された日だったというのに。

 

朝は小田原でうっかり買ったお土産用のかまぼこを、しっかり半分食べてしまった。

お腹が空いているので、水をがぶ飲み。もしかしたら、水分をたくさん取るくせがついたのは、この合宿の功績の一つかもしれない。

 

会社に向かう道中での貧血・立ちくらみがひどい。ぐぐったら好転反応の一部、と記載があったので、ポジティブに捉える。

昼には生命の危機を感じ、バナナスムージーとオリーブのパンを食べる。私は本当にパンが好きなんだな、と思う。少し呆れる。

 

↑会社近くのカフェで黒糖とバナナのスムージー。滋味深い・・・うまい

帰宅後は特にストレスの溜まる事案が多く、うっかり食に逃げてしまいそうになる。帰宅の道中、過食の衝動を耐えられなくなり、ミックス野菜を蒸して食べる。量食べたくなる欲求は、なかなかなくならないんだなあ。胃もたれしない低カロリーなもので解決するのが良いのだろうか。

 

終了後2日目

やはり、空腹や食欲はなくなることはない。そのことを強く感じる。

 

私は現在は社食の会社におり、試食会などがたまに開かれる。今日じゃなくてもいいのに、と思いつつ、空腹なのでノリノリで参加する。
ここで食欲のスイッチが解禁される。おかずとおこわを食べる。

 

夜はエステに行くなど健康志向を高めたため、スムージーなど飲んで過ごしていたが、夜は家でのトラブルでいらいらが止まらず、妹へのお土産で買ったはずのさっきの小田原焼き(クリームチーズを含んだ魚類のすり身を焼いたもの)を爆食いしてしまう。美味しい、でも、自らを傷つけている感覚は、強い。

↑カロリーは低くないと知りつつ、つい買ってしまう、サンマルクのジュース。

食後、怖くなって便秘薬と脂肪吸収抑制薬(個人輸入したもの、これ飲むと翌日油玉みたいなものが浮き上がってきて怖い半面、罪悪感が軽減する)を飲む。体調は悪くなるが、贖罪のようなものと捉えているきらいがあるのかもしれない。

↑いままでいろいろなサプリメントを試したが、一番効果が感じられたのはこれだった

そういえば合宿から帰ってきてから、泣いてばかりだ。ベッドの中でさめざめと泣いて、寝る、という繰り返しをしている。

この合宿前は、泣きたいことがあっても素直に泣くことができなかったように思う。そんなところまで浄化されているのか。毎日泣きすぎて二重が消滅してしまいそうだが、これも一つの変化と捉えてもいいのかもしれない。

 

終了3日目

いろいろうまくいっておらず、つい食欲に逃げてしまう。体調改善には、精神面での改善が必要で、むしろこちらがボトルネックなんだと気付く。

体重は参加前比で-2kgをキープしているが、そろそろリバウンドしてくるだろうな、と予感する。こわい。そう思うと我慢しよう、と自然となる。我慢しても死なないんだ、という自信がついたのは、良かった。

 

怖気づいて社会に出るのが怖い朝は、弊社商品の角煮とチャンプルーを食べ、自分を勇気づける。デブは食べ物を食べることで、自分を勇気づける側面があると思う(安野モヨコ「脂肪という名の服を着て」参照)。

昼には会社にストックしているオリーブパンを1つ食べ、本当にこれでいいのか、など思う。パンを食べるのは罪悪感があるけど、やめられない。

ネットサーフィンをしていたら、ベーグルと出会ってしまったせいで15kg太った、という話が出ていた。私はベーグル好きだが、太るのは、やっぱり(こんな風貌であっても)怖い。

 

夜はピザが出てきたが、お酒は飲まずに我慢できたので、最低限はクリアしたことにして、自分を褒めようと思った。

回復食期間は徐々に終了し、日常生活に戻ろう。体重をキープできるか不安だが、全てのバランスを取れるよう、毎日の生活に気をつけたい。

 

まとめ

上記、徒然と断食後の日々の状態を記録したものを露出した。

 半ば無理やりなまとめではあるが、今回の断食道場での体験は、総じて自分にとって衝撃的ですらあった。

具体的には、

  • 意外と食べなくても大丈夫
  • 深い呼吸はとても重要
  • 身体と向き合う時間を強制的に取ることで、自分のコンディションを見つめ直せる

ということ。また、上記の直接的な影響だけではなく、

  • 食について改めて冷静に向き合う時間ができたこと
  • 大好きな友人とたくさん話す時間が持てたこと
  • あたたかく素敵な人に出会うきっかけができたこと、
  • 心を穏やかに、軽くすることができたこと

ということが意味合いとして、特に大きかったように思う。

 

もちろんポジティブな気付きだけではなく、自分に失望する瞬間も多々あったものの、前向きに生きていくための力を身体の中に湧きおこさせるきっかけのひとつになったように思う。

 

改めて、IARP根府川道場の皆様、同行してくれた大好きな友人、一緒のタームで時間を過ごした方々、ありがとうございました!

 

※しつこいですがリンクはこちら→ヨーガ断食.COM