エモと考察の狭間で。

エモと考察、バリキャリとゆるキャリ、厭世観と幸福論、事なかれ主義と突発的行動主義。ゆらぎのなかを揺蕩う、某ベンチャーマーケターの手記。

本を読めないのが悩みだった私が本に対して持っていた5つの「呪い」

こんにちは。

反響の有無にかかわらず、
淡々とブログを書き続けます。
思考垂れ流し女くろえです。

(会社がうるさかったときの精神集中に使うなど。)

 

今回は、読書について書いてみます。

(本当はLGBTとセクマイについて考えていて、
何か書きたくてしょうがないんだけど、
なかなか考えを言語化できずに困っているので、
いずれ公開します。。。こっちが先。。。)

 

社内ワーキンググループ「本わく」での学習促進活動

 

現在社内で学習促進のワーキンググループを立ち上げ、
有志で勝手に活動しています。

その名も「本棚わくわく藩(通称本わく)」。

 

メンバーは4人の小さなワーキンググループですが、
メンバーの読んだ本を全社におすすめして掲示したり、
社員の誰かが勉強したい分野の勉強会を企画したり、
会社にある本棚の本を適宜拡充・整理したり、
社内でトレンドになっている本で勝手に特集を組んだり、
と日々本や学習にまつわる活動をちんまりしております。

 

で、最近、複数のところで話を聞くのが
「わたし全然本読めないんだよね」という話。

 

私も本は全く読めなかった

 

私の過去を振り返ってみると、
決して私は本好きではなかったなと思います。

幼少期は決まった絵本しか読まなかったし、
小学校時代は漫画の伝記と中学受験によく出る本しか読まなかったし、
中高時代は「図書館にいる奴らはスクールカースト下のやつ」
と勝手に思いこんでいて一切本は読まなかったし(最低)、
大学時代であっても、課題の本か自己啓発本くらいしか読みませんでした。

 

社会人になるまで、小説も含めて読書経験は
(レポート作成目的を除けば)ほぼ皆無だった、と言えるでしょう。

 

今となっては後悔ばかりではありますが、
そんな、本を全く読めなかった私が、今では
毎週図書館に通い、本に関する社内活動をし、
というところまで改善した、というのは、
自分で書いてみても少しだけ感慨深いものがあります。
(もちろん、今も長文は読めないわけですが・・・)

 

というわけで、今回は
「過去の自分の持っていた呪いと、その処方箋」
ということについて、書いてみようと思います。

 

私の持っていた5つの「呪い」

 

  1. 最後まで読まないといけない
  2. 読んだらすべての知識を吸収しないといけない
  3. 読んだら読了なので、もう2度と読まない
  4. メモしながら読まないといけない
  5. 教訓のない本には意味がない

 

以上の5つです。少し詳細に見ていきますね。

 

1.最後まで読まないといけない

手に取った本は、全てきちんと読むべきだと思っていました。

 

2.読んだらすべての知識を吸収しないといけない

手に取った本からは、詳細にメモを取り、余すことなく知識を吸収すべきだと思っていました。

 

3.読んだら読了なので、もう2度と読まない

上記のように、かなり精読をしてメモをとるので、もう二度と開かなくていいようにしようと思っていました。

 

4.メモしながら読まないといけない

そのとき感じたことときちんと向き合おうと思っていたので、メモや感想をくまなくノートに書いていました。
逆に言えば、ノートの取れない環境では、本は読めないものだと思っていました。

 

5.教訓のない本には意味がない

意味のあるもの、他人に言えるようなものしか読んではいけないと思っていました。

だから、エッセイや小説は、読むべきではない、と思っていました。

 

(今も上記は抜け切らない部分はある・・・)

 

社会人になって起こった「呪いからの解放」

 

多分、本をよく読む人との会話などによって、
少しずつ、本へのバイアスがほどけていきました。

そこで得られた発見を4つほど。

  1. 「優等生」な読み方でなくてもいい
  2. 何度読んでも違う発見がある
  3. 本を通じて自分を発見する
  4. カッコつけのための本ではない

以下は、私の呪いの解放を少し詳しく見ていきます。

 

1.「優等生」でなくてもいいという赦し

パラ読みでもいい。目次だけで放棄してもいい。
本に対するスタンスが軽くなったので、
本を手に取る時の肩の荷も軽くなったように思います。

 

2.何度読んでも違う発見があることへの気付き

一度読んで全部を吸収しなくてもいいし、
何度読んでも退屈しない本はある。
そう思えるようになったので、本の内容を
詳細に記録しないでも本を読めるようになりました。

 

3.本を通じて自分を発見するといういとなみ

本から何かを学ぶ、というスタンスが大きかったのですが、
その本を読んだときの自分の心の動きに関心をもったり、
自分の視点転換をメタ化しようとすることで、
どんな本であっても、一旦読んでみることが出来るようになりました。

 

4.カッコつけのための本ではない

であれば、意味のあるもの、他人に言えるようなものである必要はありません。
かっこつけのために難しい本を読むのは苦役なので、
(もちろん必要なときもあるのですが、)
自分がその時に心の向いた本をよむようになりました。

 

新しいマインドセット

 

今は、以下のようなマインドセットで
本と向き合おうといいなって思っています。

(出来ているわけではない)

  1. 自分を知るために本を選ぶ
  2. まずは目次をしっかり読む
  3. 全部読もうとせず、変だなと思ったらやめる
  4. 最初から買わない
  5. 興味範囲を広げる
  6. 「困った時、傷ついた時に、寄り添ってくれる本」を見つける

以下、もう少し詳しく。

 

1.自分を知るために本を選ぶ

自分がどんな本が心地よいのかを知る時間として。
自分が手に取った本に関心を持つ、という順番でもいいのかな、と思っています。

 

2.まずは目次をしっかり読む

中身まで入る前に、全体像を把握することで、
意味不明な徒労感から開放されたいと思っています。

 

3.全部読もうとせず、変だなと思ったらやめる

今はタイミングじゃないんだな、とか、
今後こういうふうになったときには読めるな、とか、
てきとうに自分を諦めさせるようにしようと思っています。

 

4.最初から買わない

まずは立ち読み、もしくは図書館で。
何度でも読み返したいと思ったら購入。
というように、段階をつけることで、
じょじょに本を自由意思と多幸感のなかで読めるようになりたいです。

 

5.興味範囲を広げる

自分の心の赴くままに本を読むと、
自分の関心領域に関する本ばかり読んでしまいます。

興味範囲はいってい広いとは言え、
このままでいいのか、という感じもあり・・・

なので、他人のおすすめを
積極的に受け入れようと思います。

 

6.「困った時、傷ついた時に、寄り添ってくれる本」を見つける

とはいえ、心の赴くままにやるのではなく、
ゆくゆくは見つけていきたいのは、
拠り所になる本の存在です。

でもこれ、どうやって見つけるんだろう。
これも信頼できる他人のおすすめかな。

ちょっとずつ、探していきたいです。
今のところは「星の王子さま」かなあ。

 

 

・・・以上です。また長くなってしまった。

 

「本を手に取るまでのステップ」については、
次の記事で書きます(多分)。

 

それでは。