エモと考察の狭間で。

エモと考察、バリキャリとゆるキャリ、厭世観と幸福論、事なかれ主義と突発的行動主義。ゆらぎのなかを揺蕩う、某ベンチャーマーケターの手記。

ゆずのライブに行って、一生彼等と添い遂げようと思った話。 (20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ@東京ドーム 2017年5月21日(日))

第二弾です。今回は、感想を。
まとまらないけど、書いてみます。

ゆずイロハを通じて思ったこと

今回は、ゆずのライブ、ひいてはゆずとの向き合い方に
大きな変化が生まれたライブだったように感じます。

その理由は、ゆず自身の変化、自分自身の変化、
どちらもあるように思います。

 

ゆず自身の変化

最後のMCでの悠仁の言葉。

最も印象的だったのは、

悠仁「いつもくそったれって・・・ゆずをやってて一番くそったれって思うのは・・・
あんときはよかった・・・って言われるのが一番くやしいです。そう思ってほしくない。
みんなに今が一番最高だって思ってほしくて、こうして20年歩んできました。
ゆずのファンでよかったって思えるように俺たちは走り続けるからこれからもついてこいよ。」

これですね。

これはゆずの苦悩なんだろうな、と胸が傷んだ。

 

ゆずのファンは先述の通り古参が多く、
その「栄光の時代」もまた、過去であることが多い。

人間が過去を懐古する生き物なのだとすれば、
前進しようとするゆずと、その前進についていけない者、
その歪みや摩擦が起こるのは避けられないからだ。

 

その違和感は、いつもゆずがアルバムを出すたび、
ライブをやるたび、誰も口には出さないが、
少しずつ心にかかえていたところだったのだろうと思う。

だから、それが言葉になって出てきたのは、
私にとってはすごく好感が持てる部分だった。

 

自分自身の変化

そして、その後心にしみたのはここ。

悠仁「俺たちの曲がみんなの心のそばに寄り添えてたらいいなっておこがましいけど思っていて、
そして時々、みんなからのメッセージをみると寄り添えてるとも思えます。
そしてなにより、みんなも俺たちの曲を愛してくれて、寄り添ってくれてるんだなって思います。
本当に本当にいつもありがとうございます。」

 

提供者目線でなく、相互依存関係のような関係。

今までのゆずのライブは、
ゆずというフィルターを通して、
自分の人生を見つめ直すいとなみだった。

毎回、自分の過去を引き出し、
今の自分の反応を観測し、自分の変化を冷静に見る、
という機会にしていたのが正直なところだ。

ここにおいて、「ゆずへの愛」は優先度が下がる。

自分のことばかりだったのだ。

ここで私ははっとした。

私自身がこれからはゆずというフォークデュオバンドに対して
寄り添い、相互に感情を共有できるような存在に見えたのだ(おこがましながら)。

猛烈に愛おしい、憧れのアーティストではなく、
等身大の2人の人間として、心の底から彼等を応援し、
一生寄り添っていきたい、と思ったのであった。

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そういうわけで、私は次のライブをとても楽しみにしている。

愛だなあ、という曖昧な感想を残し、お客さん先に向かうことにしよう。