【書評・高評価】「愛しのパン」を読んで
こんにちは。
久しぶりに怒涛の徹夜週間が終了し、
休日を全力で過ごしているくろえです。
最近読んだ本でとてもいい本があったので、覚書です。
「愛しのパン」という本。
読了後の幸せ度:★★★★★
読了後の思考活発度:★★★★☆
文学度:★☆☆☆☆
満足度:★★★★★
最近通いつめてる洗足図書館でふと目について借りた本。
文字通り、パンに対する愛おしさが詰まっている本でした。
私もパン屋めぐりが趣味で、毎週末3~5軒のパン屋に行くけれど、
この本には、たくさんあるパンの種類を整理して、ひとつひとつを
愛を持って紹介していることが非常によくわかりました。
因みにパンだけではなく、この本の中では
バルミューダを使ったおいしいトーストの仕方や、
具体的なおいしいパン屋情報まで記載されていてびっくり。
パン好きの私理解をしたいという殊勝な方だけでなく、
普段何気なく食べているパンの奥深さを知りたいあなたに
特におすすめします。
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さて私のパン好きについて、もう少しだけお話を。
私はパンが大好きなのだけど、何故好きかと問われると、
「パン屋さんの人が優しくて、あったかい」から。
パン屋さんは御存知の通り、酵母やイースト菌を扱う仕事。
湿度や温度など、人間にはコントロールの難しい要素によって
生地の変化などは容易に変わってしまう。
その完全性の欠如、壊れやすさを受け入れつつ、
付き合って、美味しくしていく、という丁寧な作業のなかには
優しくおおらかな人間性が詰まっているような気がするのです。
蒲田のぐるぐるべーぐるのぐるぐるママとか、
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13054991/
洗足のワルン・ロティのお母さんとか、
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131711/13048508/
大岡山のショーマッカーのお姉さんとか、
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131711/13045113/
やっぱりパン屋さんには、やさしいオーラを纏っている人が多いと思います。
お話をしていても、その話の端々ににじみ出る愛情や
人間性、その優しさに、思わずうっとりしてしまうような感覚を持ちます。
一つ一つのパンに、(たとえ冷えていたとしても)
どこかぬくもりのようなものを感じるのは、
ひとえに「作り手の人間性や優しい気持ち」
がこもっているからなのでは、と思ったりします。
世間的にはグルテンフリーや炭水化物抜きダイエットの流行があり、
パン業界にとっては向かい風といえる風潮があるかもしれません。
それでも私は、自分の大好きなパンを食べ続けたいし、
パンを買う、お店の人と話す、食べて想像を膨らますことで
人生が豊かになると考えています。
また、パンを購入し、食べるという一連の行為は、
私にとっては、「人の温かさに触れる」行為そのものであり、
「愛」や「好き」という概念が詰まった行為だと考えます。
パンで人生を豊かにしたいすべての人に、
この本をおすすめします。